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今、僕達はavexに反抗するために集団で行動していた。
結局、あのスレから生き残ったのを確認できたのは騎士とギコさん、そして数人の名無し達だけだった。
僕達はあれからコリンズの追撃を予想していたのだが、どういうわけかコリンズは僕たちへは追撃をかけてこなかった。

僕達が集団でavexに従おうとせずに運動を起こしているという噂はVIP中に広がっていた。
おかげで、僕達に合流して一緒にavexの支配体制に反抗してくれる人達も居たのだけれど、
今VIPに残り続けている人たちの殆どが僕たちを疎ましく思っているようだ。
たまに立ち寄ったスレで

「余計な波風を立てるなよ。」

「昔あれだけ抗議したのに今更何かしたってもう遅いんだよ。」

と面と向かって言われた事もあった。

僕達の他にもavexや今の運営陣に不満を持つコテや名無しのあつまった集団はあるのだけれど、
どの集団も自分たちの活動方針を「馴れ合い」か「殺伐」かという事にこだわって、他の集団との間に軋轢を作っていた。

僕達はあちこちのそういった集団同士で連携できるようにあちこちを渡り歩いて彼等と話し合っていた。
また、「VIPはコテハンが支えている」や馬愚那のように、VIPの現状を見かねてVIPに戻ってきて、一人で戦い続けているコテも居る。


運営陣の方でも変化があった。讃岐が居なくなったので、讃岐と同期でVIPの元コテ、大佐は疲労困憊がVIPの運営人になったらしい。
彼が新しい運営人になってから、僕達への2ch運営陣からの追跡は殆ど無くなった。

だが、Avexやそのダミー会社ZEN、FLASH職人達からの追跡は日に日に酷くなっていった。
ギコさんは言った。

「かつて2chに存在したAAの中で、商業価値がありそうなAAの殆どがavexに権利を握られ、飼い犬にされている常態だ。コリンズレベルのAAが何人も敵に回っていると考えた方がよさそうだ。」

そのAA達の中にはかつて、僕と一緒にVIPで騒いだりしたAAも居るのだろう。
僕は我知らず拳を握っていた



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