扉 第一部 第二部 第三部 第四部 終章 後書 絵師 辞典 出口
「俺も遂に就職したwwww 就職ってか起業wwww トラック一台買ってりんごジュース売るオーナーになった
wwwwww おまえら無職にわ悪いけどバッチリ稼がせてもらうわwwwwwww」
「本家=ニュー速民、ν速民なわけだがVIPはVipperとかなるんだろうか?なんだよVipperって。」
「それがVIPクオリティー」
「(´・ω・`) 知らんがな 」
「どのアニメキャラに油ぶっかけて火達磨にしたい?」
「石うめぇwwwwwwwwwwww」
僕は時間が経つのも忘れて過去ログ倉庫に保存されているログを読み漁った。
ブーンでは無い僕には、この倉庫に収納されているスレの記憶は無い。
だが、何故か収納されているスレのログは僕の心を揺さぶった。
・
―――僕はあれから何時間この過去ログ倉庫に篭っているのだろうか。
もう既に何度もavexから仕事に来いという旨のメールが来ている。
だが僕は今座り込んでいる過去ログ倉庫の中から動こうとしない。
いや、動けない。
この過去ログ倉庫の中に保存されているスレ達が、スレ達の何かが僕をこの場に縫いとめていた。
二重に施された脳内規制が仕事に行けと命じる。
だが僕の本能が、かろうじて脳内規制の支配下に無い部分が、僕にここにとどまれと言う。
仕事に行ったら負けだと、働いたら負けと思ってる。
そんな時、僕は一つのスレを見つける事ができた。
・
「⊂二二二( ^ω^)二⊃←こいつの名前」
その瞬間、僕は何かに殴られたような衝撃を感じた。
―――そうか、これを見るために僕はここに
心のどこかで、何かがそう言った。
僕ははやる心を抑えてそのレスを待った。
脳内規制が言った、見るな、と。
僕の本能が言った、見ろ、と。
そして、ついにそれを見つけた。
『内藤ホライゾン』
( ^ω^)「・・・・・・・・・・・・・・ッ!!!!!!!!!」
・
( ^ω^)「・・・・・・・・・・・・・・ッ!!!!!!!!!」
――ああ・・・・・・。
―――やっと僕は見つけたのだ。
本物の僕の名前。
僕ではない僕の名前。
内藤ホライゾン、その名を認識したとき、脳内に鋭い痛みが走った。
僕に二重にかけられた脳内規制が一瞬で解除された。
瞬間、僕の脳内に溢れる感情。
そして生まれる決意。
僕はその場で静かに拳と共に、決意を固めた。
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