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Dat落ち寸前のスレの中に一人のAAが居た。
将棋の駒のようだが、六角形の形をしたAA、コリンズだった。

コリンズ「wwwこれでavexのAA達の中でも俺の株はさらに上がってくぜww」

彼のコピペに沈んだスレには、ZENの黒服達も混じっていたのだが、彼には実態の無いダミー会社の黒服達がどうなろうと気にはならなかった。
さっきのスレに居たコリンズはのはコピペによっていくつにも分けられた彼の中の一体だったので、多少殺されてもまったくといっていいほど彼に実害は無かった。
コピペされて増えた自分の目を通してスレが沈むのを確認した彼は、コピペ達を全て消して、再び本体一体だけに戻したのだった。

コリンズ「ったくよぉww本当に俺が居ないと2chの煽りあいは低レベルになっちまう・・・」

そこまで言って彼は言葉をとめた。
いや、喋れなかった。
彼の平らな体の背中に大きな包丁、俗に虐殺系AA職人達から”虐殺包丁”と呼ばれるAAが突き刺さっていた。

革命王子「wwwwwっうぇえwっうぇwwコピペして増えてない時を狙えばマジちょろいなwwwwwwwww」

何時の間にか自分の後ろにさっき沈めたスレに集まっていたコテの一人が居た。
コリンズは必死に自らをコピペで増やして逃れようとする。
だが、コピペで増やした二人目の自分があっという間に包丁で切り刻まれる。

革命王子「本当はよぉwwww妊婦の腹蹴ってみたいんだけどよぉ・・wwwwてめーで我慢してやんぜwwww」

切り刻まれた自分から、半身が切り刻まれたにも等しい痛みがコリンズに流れ込んだ。
神経が焼けきれるような痛みを感じて、彼は絶叫する。

革命王子「しかしよぉ・・www無限に増えれるってのはいいなwwww無限に切り刻めるからよぉwwww」

そういうと革命王子はコリンズの体に包丁を突き刺した。
再びコリンズの喉から絶叫が上がる。

革命王子「オラ、どうしたwww早く増えねーともっと刺しちまうぞwww増えても増えたヤツを片っ端からぶっ殺すけどなwwwwうぇうぇうぇwwwオレテラ頭ヨスwwww」

コリンズは絶叫し続けた。
コピペで自分を増やしてもすぐに殺されることは明白なのに、増やさなければ自分が殺される。
彼は自分の死を先延ばしにしたいがためだけにコピペを繰り返し、絶叫を上げ続けた。

革命王子「wwwちょっと前によく使われてたAAだかなんだか知らんが、今更出てきて調子こいてんじゃねーよwww過去の化石がww」

コリンズの絶叫はだんだん小さくなっていき、やがて絶叫は上がらなくなった。
やがて体中を朱に染めた革命王子がそのスレを出ると、そのスレはDatの海に沈んでいった。
Datの海はそれでも常と変わらない大きく暗い口を広げていた。


        第一部 完




 

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