第一部 第二部 第三部 第四部 終章 後書 絵師 辞典 出口


         10 11〜 21〜 31

 

ちょうどその時、avex公式ページ内の保安部署の要請を受け、警備員達が通路を駆けていた。
やがて彼らは一つの人影を見つける。
通路の中心に血まみれになりながら座り込んでいる男だ。
彼らは即座に保安部の情報網にアクセス、そして0.3秒ののちその男が先刻突撃してきて、惨劇を繰り広げた集団の内のひとりだと照合完了。
彼らは手にした銃剣型の削除デバイスをその男に向ける。
彼らに言葉は要らない。既に先刻、問うべきことは問い、集団の先頭に立っていた男の名乗った名前からその集団の大体の素性は予測済みだ。
削除デバイスの銃身の先につけられた剣先が男の体に突き刺さる。
その瞬間、今まで焦点を失ってうなだれていた男の目が、顔が、口が、たしかに自分たちを捕らえてニヤリと笑ったように思えた。
警備員は構わずに削除デバイスの引き金を引き、削除を開始。
削除デバイスの銃口が光を帯び始め、その光が男を消し去るべく男に炸裂する。
そして――――――

  
    ―――――――そして男の体から致死性のワーム型ウイルスが漏れた。

ウイルスは男の体から溢れるとともに、銃剣の切っ先を伝って警備員の一人に感染。
警備員の体が震えはじめ、やがて内側から弾け飛ぶように破裂した。
そしてさらにその血肉のかかった警備員が震え始め、数秒後には破裂、そしてさらにその血肉がかかった警備員が・・・・・・・
数十秒の後、通路の上に生きているものはいなくなった。




 

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