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(――――――――糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞、あの野郎絶対ゆるさねえ!!!いくらモナーといえどぶっ殺してやる!!!!強かろうがなんだろうがぶっ殺す!!!勝てなくてもぶっ殺す!!!)

革命王子は走りながら頭の中で絶叫していた。
あのまま戦えばモナーに何度かは深い傷を与える事は出来ただろう。
だが、その頃には自分もモナーの手にかかって死んでいるだろう。
モナーの進んだ”修羅道”は、革命王子が進んだそれよりもさらに深かった。
その差がどれほどのものなのかはよくはわからなかった。
しかし自分とモナーの間に実力の差があった事だけは確かだ。

(あの野郎!!!もう一回会ったら頭砕いて頭蓋骨叩き割って手足切り落として睾丸すり潰して面玉えぐり抜いて殺して燃やして犯して刻んで抉って犯してバラして犯して犯して犯して焼いて沈めて犯して犯して犯して、それから犯して犯して犯し・・・・)

革命王子の脳がひたすら怒りの叫びを上げ続ける。
革命王子の右腕の火はとっくに消えていたが、腕の動きは以前とは比べるべくも無いほどに鈍くなっている。
しばらくは以前のように包丁を振るう事は不可能だろう。

狩る側から一転して追われる立場へ。
モナーが追ってくる気配は無い。
だが革命王子は警戒心が発する警報のままに駆けつづける。

警戒心からの警報を頭の中に響かせながらも王子は笑っていた。
楽しくて楽しくて仕方が無かった。
自分が追い詰められた事さえも、右手が暫く使い物にならなくなった事さえも、革命王子のテンションをどんどん上げていった。

やがて息が切れて通路の壁にもたれかかる。
革命王子は息を整えようとするが、笑いの衝動がそれを許さない。
息を切らしながらもその口からは痙攣するように断片的な笑いが漏れる。
ゆっくりと時間をかけて、笑いながらも呼吸を整えると、自分に向かってくる警備員たちを見つけた。

(・・・・・・・・・とりあえずいつもどおりの事をして気分を落ち着けなきゃな。)

(・・・・・・・・・・・・・・・・・いつもどおりに、敵をぶっ殺して落ち着かないとな・・・・。)

そこまで考えると、モナーとの戦いの前にタイプしておいた包丁を書き込んで実体化、その手に握る。
革命王子の顔にはいつもどおりの”修羅道”に堕ちた者特有の笑が浮かんでいたが、自分と同種の者に触発されたのか、心なしかそれは普段よりもさらに深くなっているように感じられた。

革命王子「落ち着け、落ち着け俺。・・・・・・・・・・・・うはwwwwwwwwwwww」

落ち着くどころかさらにテンションを上げて、革命王子は警備員たちに切り込んで行った。
右手が使えない事などまったく意に介さずに。


 

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